タラントPart2(Taranto2)【YouTubeファルセータ動画集17】

2020年、フラメンコギターの動画はこれが第一弾となります。

タラントのファルセータについて

タラントはカンテレバンテ(ファンダンゴの一種)を2拍子化したものですが、踊り伴奏でかなりの演奏頻度があります。

タラント形式解説

タラント(Taranto)【フラメンコ音楽論30】
フラメンコ音楽論 第30回は2拍子系の中でも色んな意味で特殊な形式『タラント』です。2拍単位の字余りや独自の展開があるので、そのあたりを解説していきます。

タラントのファルセータ動画は2回目ですが、前回のはイントロ用とエスコビージャ向け(リズムはタンゴ)のものでした。
今回はもう少し汎用性の高いものです。

タラントPart1 ファルセータ動画

タラントPart1(Taranto1)【YouTubeファルセータ集08】
YouTubeファルセータ動画 第8弾はタラントPart1で、パコ・クルスのファルセータを2つ演奏。F♯スパニッシュという特殊なキーで演奏される形式です。

今回も二つのファルセータを弾いています。

一つめは、1996年にスペインでエル・ボラに習ったもの、二つめは2000年におぼえたもので前回のソレポル同様、沖仁さん絡み(後述)なんですが、チキ・ヒメネスというギタリストが作ったものらしいです。

一つ目のファルセータ

一つ目のファルセータはどちらかというと、歌伴奏や、踊り伴奏に使うならイントロ向けです。

あまりカッチリしたテンポで弾くより、多少テンポを揺らして遊びを持たせて弾いたほうが、いい感じになります。

コード的には中盤のB♭dimが面白いですが、こういうコードは結構昔から使われてるんですよね。

音は比較的シンプルですが、急にピカードが入ってきたり、親指のフレーズが細かくて全部音をしっかり出すのが大変だったり、テクニックの安定性を要求されるファルセータです。

エル・ボラのレッスンでは、彼が持っているファルセータを全形式、一通り教えてほしくて、毎回色んな形式のファルセータを教えてください、ってお願いしてたんですが、『タラントありますか?』って言った時に、すぐに弾いてくれたものです。

雰囲気的にエル・ボラ作の気もしますが(彼はこういう古風なフィーリングのファルセータをよく作る)、昔からあるファルセータを彼なりのアレンジで弾いたものの感じもします。
とくに出だしとか、どこかで聴いたことあるような。

二つ目のファルセータ

二つ目のファルセータは踊り伴奏向きでカッチリしたテンポでも映えるファルセータです。

自分がまだ実家にいたとき、記憶が確かなら実家を出る直前の、2000年の大晦日に沖仁さんがウチに遊びに来たことがあって、そのときギターを一緒に練習、ファルセータ交換をしたときにおぼえたものです。

作者のチキ・ヒメネスについて

沖さんいわく、チキ・ヒメネス作のファルセータだそうです。

チキ・ヒメネスはマドリードのアモール・デ・ディオスに出入りしていたギタリストで、自分も顔は知ってたんですが、沖さんは一時チキの隣で、踊り伴奏の舞台に出て修行してたと言ってました。

前回のソレポル同様、とても気に入って、それから20年近く、ずっと使っています。
凄く名作ファルセータと思います。

タラントのF♯スパニッシュ調に加えて、グラナイーナで使うBスパニッシュ調がミックスされてるのがミソです。

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