2021年4月号よりフラメンコ専門誌『パセオフラメンコ』にて、フラメンコ音楽のあれやこれやを2匹のネコと一緒に勉強していく「ねこ2ギター屋さん」という連載を執筆中でした。
今回、パセオフラメンコ編集部より打診を受けまして、急遽「ねこ2ギター屋さん」を一時休載、「フラメンコ未来構想~日本人の特性を活かすチャレンジ!」という短期連載をやらせていただくことになりましたので、お知らせいたします。
「フラメンコ未来構想~日本人の特性を活かすチャレンジ!」は、最新号の2021年9月号より連載開始しておりますので、是非ご覧いただければと思います。
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「フラメンコ未来構想」パセオ掲載の経緯
今回の連載のきっかけは、このブログに連載している「フラメンコ音楽論」にて「日本人としてのフラメンコへの取り組み」というテーマの執筆を始めた事でした。
これは、自分自身のフラメンコギタリスト活動の中で感じていた事を文章化したものですが、だいたいこんな内容です。
- スペインのフラメンコと日本のフラメンコの違いは何なのか?
- どうしたらスペイン人のような演奏ができるのか?
- フラメンコ本来の魅力を損なわずに日本人なりの新しいものを生み出すことはできるのか?
- 日本のフラメンコの音楽面をもっと充実させるには?
- もっと多くの人々にアピールするようにするにはどうしたら良いのか?
そして最終的には「日本のフラメンコがより良く発展していくために、その中で活動する個人は、どんなことを意識して実践していったら良いのか?」というところまで繋げていきたくて書いているものです。
このテーマが、パセオフラメンコが発信したい事とピッタリと合致したことで、今回の連載が実現しましたが、これには「今」やらないでいつやるんだ?というタイミング的なものもありました。
そう、新型コロナウイルスです。
昨年より世界中を席巻している新型コロナウイルスの感染拡大によって、フラメンコの世界も大きな影響を受け、先が見通せない中で、関係者の多くが悩み、どう動いていったら良いか模索している現状があります。
これからこの連載で書く内容は自分個人の見解・提言ですが、日本のフラメンコに関わる人達の問題解決や活動指針の参考になってくれたら、これほど嬉しいことはありません。
「フラメンコ未来構想」の内容について
今回の連載「フラメンコ未来構想」では、当ブログ「フラメンコ音楽論」で執筆した4つのテーマをパセオフラメンコ向けにアレンジしたものを寄稿しています。
これは、自分自身のギタリスト活動を通して20年間以上考えてきた事がもとになっていますが、コロナ禍という大きなキッカケもあり、「この機会にハッキリと文章化して多くの人と思考を共有していきたい」という思いで書いたものです。
今回のコロナ禍では、フラメンコ業界に携わる人全員が色んなことを考えさせられているのではないでしょうか。
自分自身も活動方針の根本的な事から考え直している最中ですが、その中で「今まで敢えて触れられて来なかった領域の文章化・共有化」という試みをしました。
今まで触れられて来なかった領域の文章化というのは、フラメンコ業界の片隅で生きている自分にとって、とても、とても勇気のいることでしたが、一人でどんなに思考したところで、それを多くの人と共有できなければ個人的な愚痴で終わってしまうので、こういう形で発信の場が与えられたことに大変感謝しております。
「フラメンコ未来構想~日本人の特性を活かすチャレンジ!」はパセオフラメンコ最新号2021年9月号より、2021年12月号までの4回連載予定となります。
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