月刊パセオフラメンコ「ねこ2ギター屋さん」本連載開始!

昨年(2020年)9月に当ブログのお知らせ記事で連載予告をしましたが、今発売中の月刊パセオフラメンコ最新号(2021年4月号)より、自分が執筆する新連載「ねこ2ギター屋さん」(ねこねこギターやさん)が始まっています。

月刊パセオフラメンコ

Paseo-flamenco.com

連載「ねこ2ギター屋さん」の内容

連載に至った経緯は上に載せた予告編で書いたので、今回は内容や執筆方針をお知らせいたします。

「ねこ2ギター屋さん」は2匹の猫(ウチに生息するパッチとチビの2匹)と一緒にフラメンコの音楽を勉強していこう、という内容です。

「ギタリスト視点からフラメンコの音楽を解説をしていきたい」というのが連載の趣旨ですが、当ブログに掲載している「フラメンコ音楽論」や「Webで学ぶフラメンコギター」などの内容をパセオフラメンコの読者向けにアレンジしたものを執筆していく予定です。

第1弾企画は「コンパス=サイクル理論」

パセオフラメンコ2020年11月号掲載の連載予告でも書きましたが、まずはパセオフラメンコの読者層(バイレの練習生が中心)にとって実用的な内容が良いと考えて検討した結果、第1弾企画として「フラメンコ音楽論」で扱った「コンパス=サイクル理論」からやっていく事に決定しました。

コンパスの重要性

コンパスはフラメンコで使用されるリズム体系の事で、バイレもカンテもギターも、全てコンパスを基準に演奏されます。

ですので、まずはコンパスをしっかりマスターしていないとフラメンコの踊りも音楽も成立しえない重要なものです。

ただ、このコンパスが曲者で、他のジャンルの音楽に比べて特殊な構造だったり、形式ごとに独自の決まり事が多かったりで、なかなか習得が難しいものです。

バイレの場合、カウントや踊りの先生の口三味線などでコンパスをとることが多いと思います。

これは自分自身が踊りの教室に出入りしていて感じることですが、先生や曲種によってカウント方法がまちまちだったりして、練習生は頭の中でカウントばかり考えてしまって、混乱したりリズム感が死んでしまったり、という事になりやすいのではないでしょうか?

コンパス=サイクル理論とは?

「コンパス=サイクル理論」は元々はギターを弾きながら無理なくコンパスを保持できるように考案したもので、基本となるサイクルを足で踏んで(あるいは頭の中で感じて)キープします。

カンテやパルマも同じようにやることで、カウントせずにコンパス=サイクルの共有が出来るようにしたものです。

これは、今まで体系的に説明した例が無かっただけで、皆が無意識でやってきた事を体系化したものとも言えますが。

バイレは足を踏んでサイクルを共有という事は出来ませんが、「ギターやカンテのコンパスの感じ方」というのを知る事でコンパス感やリズムアンサンブルの向上に役立つと思いますので、今回はバイレの人から見て理解しやすいようにアレンジしたものをパセオフラメンコに寄稿しました。

是非、ご一読くださいませ。

パセオフラメンコのご購入は、パセオフラメンコのウェブサイトよりご注文頂くのが早く入手できます。

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