Galeria Rosadaというバンドがありました。
Galeria Rosadaは2005~2009年頃に自分がやっていたフラメンコ・ポップのグループで、日本語POPS+フラメンコというコンセプトでした。
作り込んだフラメンコ・ポップがやりたかった
フラメンコ+POPというと、一般的にはジプシーキングスをイメージされるかたが多そうですが、ジプシーキングスはフラメンコ側のアーティストではなく、フランスのジプシーのバンドで、リズムはほぼ全部ルンバです。
スペインのフラメンコ・ポップアーティストとしては
- ケタマ
- パタ・ネグラ
- ディエゴ・カラスコ
- ライ・エレディア
- ニーニャ・パストーリ
- バルベリア
- キコ・ベネーノ
- オホス・デ・ブルッホ
- ディエゴ・アマドール(チューリ)
- ナバヒータ・プラテア
- マルティレス・デル・コンパス
などが代表的です。
最近のバンドはあまり知らないんですが、当時は、そのへんをよく聴いていました。
日本では
『とりあえずアレンジにスパニッシュギター入れてみました』
『部分的にスペイン音階入れてみました』
みたいな音楽は以前からありますが、自分がやりたかったのは
単に『アレンジをフラメンコ風にしました』
『ルンバやブレリアにPOPSの歌を乗せてみました』的なものではなく、もっと曲の根幹部分からフラメンコ形式とPOPSを融合させたものです。
なぜ歌ものをやろうと思ったか?
2003年頃から自分の曲を演奏していくグループの構想はありましたが、最初はギター中心の音楽を考えていました。
しかし、2003~2004年くらいの時期、歌ものの音楽をよく聴いていたのと、身のまわりで色んなことが起こって、日常の物事もそれまでより深く考えるようになり、自分のなかで言葉で表現したいことが貯まっていき、歌詞を書いて、それを自分の音楽と融合させて表現したくなったからです。
そして、歌ものを作るとしたら、フラメンコを中心に、自分がやってきた音楽を反映したオリジナルなものにしたい、と思っていました。
そんな動機から作詞と歌ものの作曲を始めました。
2004年はじめ頃の話です。
これの音源を作るために2005年にはPCを買ってDTMを勉強しはじめ、それは現在の活動に物凄く役立っています。
ボーカリスト探しと活動維持に苦心
ですが、Galeria Rosadaの活動をやるにあたって、大きな問題がありました。
それは、自分が歌がめちゃ下手くそな事ですw
もともと喋るのもそんなに得意ではないし、音程外れてるのはすぐわかりますが、声のコントロールができません。
ちょっと練習しましたが『あー、これはダメだな』とw
ですが、その時は、どうしても歌ものでの表現をしたかったので、カンテの人を含め、色んなボーカリストとリハーサルを重ねます。
ボーカリストに関しては本当に紆余曲折で、Galeria Rosadaは正式メンバーが3回変わっていて、その度に活動が停止しました。
そんな感じで、色々苦労はありましたが2007年末に1stCD『Secrets of the world』を発表します。
このCDはまだ購入可能ですので(9曲入り、送料込み2000円)興味ありましたら、是非聴いてみてください。

CDを出してからは、しばらく盛んに活動していましたが、CDを出してからもボーカリストに関してはずっと流動的で、2009年頃には自分の個人事情も重なり、ついにバンドとしての活動を維持できなくなってきます。
活動を維持するために後任ボーカリストを検討したり、インスト化を試みたりしていましたが、自分自身がギター・音楽活動全般を縮小せざるを得ない状況になってきて、Galeria Rosadaもそれっきりになってしまいました。
今考えると、そもそも歌が下手なのに歌ものでリーダーバンド、しかもボーカリストはネットで一から募集、というのは無理があったのかもしれません。
ギター中心の内容なら、自分が出来ないときは休んで、また、好きなタイミングでメンバーを集めて再開、ということが出来ますが、歌がメインである以上は、常にボーカリストのモチベーション、コンディション、スケジュールに気を配って維持していく必要があるので。
『羽風』でGaleria Rosadaの楽曲が復活
今年の夏前くらいから動き始めたインストユニット『羽風』ですが、自分にとってはGaleria Rosada以来、10年ぶりくらいのユニット・バンド活動です。
羽風website

このユニットでGaleria Rosadaの曲を何曲かリハーサルしています。
『Galeria Rosadaの楽曲は、いつか違う形でやりたい』と、1年4ヶ月前の記事でも書いていますが、まさかこんなに早くその機会が訪れるとは思いませんでした。
Galeria Rosadaとしての活動は10年前に中断したままですが、その楽曲には色々と思い入れがあり、演奏できる機会があるのは本当に嬉しいです。
12月15日(日)羽風ライヴ
羽風は現状、月一回くらいリハーサルを継続するようなペースで、まだまだ実験段階ではありますが、来月、12月15日(日)に浅草橋ラ・バリーカにて、初となるライブをやります。
羽風というユニットのチャレンジを見に来ていただけたら嬉しいです!
ご予約は下記リンクよりお願いいたします。

Galeria Rosadaの活動を振り返って
Galeria Rosadaの活動を振り返ってみると
- ボーカルメイン
- 楽曲は、自分がアレンジの細かいところまで作り、演奏メンバーにおぼえてもらった
- 歌詞はボーカリストと共作
- ボーカリストがフラメンコのリズムがわからない人の場合、それをレクチャーするところから始めていた
- 運営はほぼ自分一人でやっていた
- 一時はメジャーレーベルと契約しようとか、メディアに出ようとか、野心的にやっていた部分もあるけれど、結実する前に休止状態になってしまった
これは実質的には、ボーカリストというフィルターを通した自分のソロ活動と思います。
羽風の場合
羽風の場合は自然発生的にはじまって、誰がリーダーとか無くて、それぞれ得意な事を分担する、メンバーが多忙な時は活動が止まる場合もある、という感じで弛くやっています。
ここのブログ活動もそうですが、Galeria Rosadaをはじめとした過去の経験から、『継続は力なり』を実感しているので、無理のないペースで長く続けることが大切に思います。
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