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ティエントPart1【YouTubeファルセータ集13】

YouTubeファルセータ動画、また一か月ほど空いてしましましたが、今回はティエントをお届けします!

ティエントらしいファルセータを選定

今回、2つのファルセータを弾いています。
この2つを選んだポイントは、ティエントらしさがよく出ていると思うからです。

ティエントの特徴は少し前に『フラメンコ音楽論』でやりましたので、そちらも参考にしてください。

ティエント(Tiento)【フラメンコ音楽論25】
フラメンコ音楽論 第25回は独特のタメの効いたコンパスが特徴のティエント形式です。『タメ』の解析、踊り伴奏時の倍速テンポへの切り替えについても書いています。

ティエントのファルセータは踊り伴奏用のものだと、粘りの無いイーブンなテンポで弾くように作られているものが多いですが、今回弾いたものは粘って弾いても良さそうな部分が結構沢山あるのでティエントらしいなぁ、と思って。

ティエントは踊りが入る場合とそうでない場合で、テンポがぜんぜん違ったりするんですが、今回のファルセータは両方とも、弾きかたを少し変えれば、どちらのテンポにも対応できるものです。

動画では、二つとも細かい部分は踊り伴奏でも使いやすいような音型にアレンジして演奏しています。

両ファルセータともに元々は歌伴奏の速さでもっとテンポが速いんですが、少し踊り伴奏に寄せて歌伴奏・踊り伴奏どちらにも転べるような中間テンポで演奏しています。
こういう弾きかたが可能なファルセータは汎用性が高い、ということです。

以下、詳細解説いたします!

1つ目のファルセータ~エル・ボラから教わったもの

1996年、スペインでエル・ボラに教わりました。

当時、ティエントのファルセータをあまり持っていなかったので、言ってみたらその場でいくつか教えてくれました。

このファルセータは『パラ・サリーダ』って言ってたので、イントロ用ですね。
まさにそんな感じで、ティエント!という感じの出だしです。
古風なフィーリングの中に、少しだけモダンな音使いが入っていて(G9のとことか)、好きなバランスです。

ただ、ボラ本人の作なのかは謎です。
ボラの作な感じもしますが、何かきいたことがある気もするし、誰かの有名フレーズをアレンジして弾いてるのかもしれないですね。

2つ目のファルセータ~1991年のカニサーレスの演奏を耳コピー

J.M.カニサーレス氏の昔のファルセータです。
1991年のヘスス・エレディアという歌い手のCDの伴奏で弾いているものを耳コピーしました。
コピーしたのは1993年ごろと思います。26年前か~。

当時、フラメンコを始めて1~2年のことで、今と比べると桁違いに情報が少なかったし、手探りでモデルノ系フラメンコギターの複雑なリズムやコードを一音一音拾ってました。
コードフォームもどうやってるのか謎だったし、数十秒のファルセータをコピーするのに数日かかったりしていて。

このファルセータも、もともとかなり挑戦的な音使いなのもあって、採譜が大変だったおぼえがあります。

動画の演奏は、ボラのものより一段と踊り伴奏の弾きかたに寄せています。

1993年当時の日本のフラメンコギター事情

1993年当時、日本で耳にするフラメンコギターは、ほとんどがパコ・デ・ルシア以前の世代のもので、それより新しいものは日本では教わることもできませんでした。

トマティート、ビセンテ・アミーゴ、モライート・チコあたりは多少の情報は得られましたが、カニサーレスやボラなどに関しては情報が皆無で、CDの音源を自分で耳コピーするしかなかったです。

でも自分は「誰も弾いていないし、もしも、そのコンパス感や音使いが身に付けることができれば、凄く価値が高いものだろうな」と思い、せっせと耳コピーしていました。

そんなわけで、この2つのファルセータは20~25年経過しても、未だによく弾くお気に入りのものです!

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