YouTubeファルセータ動画 第23弾はブレリアPart5です。
ブレリアはフラメンコの特徴的な部分を凝縮したような形式で、演奏される頻度もファルセータが作られる数も圧倒的に多いです。
ファルセータ動画もブレリア形式は5回目となります。
ブレリアの解説は以下の記事をご覧下さい。
ブレリア形式解説

今回は2つのファルセータを演奏していますが、 以下、1つずつ解説します。
1つ目のファルセータ【自作】
1つ目は自作のものです。
2005年頃に作ったもので、Galeria Rosadaのアルバム『Secrets of the world』の2曲目、『Clear Blue』の間奏で弾いています。
このClear Blueという曲はかなりの実験作と思いますが、改めて聴くと、ちょっとプログレっぽい感じもしますね。
ブレリア+ミの旋法+日本語POPボーカルというのをカッコよくまとめるのに、かなりの試行錯誤をした記憶があります。
出だしのアルペジオは普通っぽく入りますが、そのあと転調含みの展開になって、プログレ的な(?)シーケンスフレーズが入ります。
締めくくりは後から付け足したもので、誰が作ったかはわからないんですが、よく弾かれるパターンです。
2つ目のファルセータ【エル・ボラ】
2つ目はエル・ボラの作です。
ボラの1stアルバムの2曲目『Travesia La Comadre』の中でも使われています。
『Travesia La Comadre』は変則チューニングで6弦をC#まで下げてC#スパニッシュ調で演奏しているので、そのバージョンは運指やコードボイシングが違うんですか、エル・ボラはレギュラーチューニングでも演奏していて、両方のバージョンを教わりました。
エル・ボラの出演しているかなり古いビデオ(1987年頃?)で、このファルセータをレギュラーチューニングで弾いているのを見たことがあるので、元々はレギュラーチューニングで作ったものだと思います。
今回の演奏もレギュラーチューニングです。
このファルセータは3拍単位で作られている部分が多いので、演奏の際も3拍単位で感じた方が弾きやすいです。
後半、ラスゲアードで中締めが入ったあとの親指の使い方が変態的でカッコいいですよね。
親指のアップストロークを使ってオルタネイトピッキング的な弾きかたをしたり、pipで細かい修飾音を入れたり。
今はこういう弾きかたをするギタリストも増えたし、YouTubeもあるから、どうやって弾いてるかすぐにわかるんですが、これを習った当時は『ええ??こんな弾きかたしてたの??』と、びっくりしたおぼえがあります。
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