ブレリアPart8(Buleria8)【YouTubeファルセータ動画35】

ブレリアPart8 動画
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今回のファルセータ動画はブレリアのPart8です。

一年ほど前からファルセータ動画の自作ファルセータ比率を上げてきましたが、今回も自作のファルセータを2つご紹介します。

2つとも2018年7月に発表した自作曲「Individual Flamenco」からの抜粋になります。

Individual Flamenco

Individual Flamenco(Buleria)【音源・MV紹介】
オリジナル曲「Individual Flamenco」の音源・MVの紹介です。2018年7月14日録音のブレリア。YouTube版MVのテーマは「葛藤と前進」

なお、ブレリア形式については以下の記事で解説しています。

ブレリア形式解説

ブレリア(Buleria)【フラメンコ音楽論12】
フラメンコ音楽論 第12回はブレリアです。ブレリアは12拍子系の中でも最も自由度が高く、理論化は至難ですがコンパス=リズムやコードワークの解析に挑戦しました。

オリジナル曲音源制作について

このブログを始めたのは2018年7月12日のことですが、それから間もなく「Individual Flamenco」(ブレリア、2018年7月16日公開)と「Tango de Azul」(タンゴ、2018年7月23日公開)の2曲をアップしています。

このブログは当初、録音中だったこの2曲を公開する場を設けるために始めたようなものでした。

当時は手持ちの自作ファルセータやオリジナル曲を音源化して活動再開の足がかりにしたくて、週に一曲というハイペースで制作していましたが、このすぐ後、2018年7月下旬から自分自身の生活環境の変化によって制作の時間が無くなってしまい、中断を余儀なくされました。

この時期(2018年春~夏)は短期間に色んな事があり、かなり大変でした……

2ヶ月後の2018年9月下旬に音源制作を再開したものの、大幅にペースダウンしての再開で、その状況は現在も続いています。

結局、時間がとれなくなってしまった状況もあって、自作曲音源の制作は一旦中止。
そして、これからの時代は音源より動画のほうが良さそうに思えたので、フラメンコギターのコンテンツはYouTubeを使ったファルセータ動画にシフトして、それまでに発表した4曲の音源もMV化してYouTubeにアップしなおしています。

そんな経緯がありましたが、「Individual Flamenco」と「Tango de Azul」は自分のフラメンコギタリスト活動再開の第一弾として投入した思い出深い音源です。

「Tango de Azul」のほうは既にいくつかのファルセータを演奏動画化していますが「Individual Flamenco」のほうはまだなので、ここらで演奏動画化しておこうかと思いました。

Individual Flamencoについて

「Individual Flamenco」を作曲したのは2004年頃ですが、2018年までずっと未発表でした。

原曲の詳しい解説などは、上のほうに掲載した「Individual Flamenco」の曲紹介記事に書きましたが、転調が4回くらい入る凝った作りの曲です。

今回演奏するのは、終盤のポル・アリーバ(Eスパニッシュ)で演奏しているセクションから、二つのファルセータを抜粋していますが、繋げて切れ目なく弾いているし(原曲のアレンジもそうなっています)、一つの長いファルセータ(2つ合わせて18コンパス)と捉えてもらっても構いません。

ここでは二つのファルセータということにして、別々に解説いたします。

一つ目のファルセータ

最初は9拍目の裏から入って6拍目に解決する、ちょっと変わったアルペジオパターンです。

途中出てくるAaugコードは、これを作った時点(2004年頃)では、恐らく自分しか使わないコード(ポル・アリーバ=Eスパニッシュでの話)だと思うんですが、凄く好きな響きです。

続く5コンパス目からのセクションも9裏から入って6に解決するフレージングにしてます。

最後の8コンパス目は、親指のキメでEコードまで落として解決させていますが、最後は普通に10拍目で締めています。

たまにノーマルな感覚に戻す箇所が無いと、聴く側に伝わりにくくなってしまうかも?というのはありますよね。

二つ目のファルセータ

二つ目のファルセータは解放弦を利用した怪しいテンションコードから入っています。
コードでいうとE7系ですが、ベースが3度のG♯で、テンションにはGナチュラル音(♯9)も入ってます。

そのあとコード進行パターンが変わって、FmM7を絡めた3拍単位のアルペジオ→4コンパス目後半からアウフタクトして入る親指フレーズへと突入します。

最後のところ(10コンパス目)は、原曲では、ここからイントロの再現部としてAマイナーのファルセータが入っていますが、今回はAマイナーキーに転調だけして余韻を持たせる形で終わらせました。

ちなみに最後のコードはAm69ですがD13という解釈も出来ます。

今回のファルセータは2つとも、12拍子カウントでいうと8拍目か9拍目から入って、次のコンパスの6拍目に解決する「コンパスまたぎ」のフレージングを多用しているのがミソです。

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