YouTubeファルセータ動画第25弾はソレア・ポル・ブレリアPart3です。
今回は長めの自作ファルセータを弾きました。
ソレア・ポル・ブレリアという形式
ソレア・ポル・ブレリアは、日本では通称ソレポルとも呼ばれる形式ですが、YouTube風に言うなら「ソレアをブレリア風にやってみた」みたいなモノですね。
でも、ソレポルはソレアともブレリアとも違う味があって、フラメンコの美味しい部分を良いとこ取りしたような魅力的な形式と思います。
ソレアが持つ重厚感、ブレリアがもつキレのよさ、さらにソレポル独特の不協和音的なドロッとした感じ。なかなか奥深い形式と思います。
ソレア・ポル・ブレリア形式解説
ファルセータ解説【オリジナル】
今回は長めのファルセータを1つだけ弾いていますが、一昨年(2018年)の9月に録音した「Memoria」というオリジナル曲の中でも弾いている自作のものです。
「Memoria」は1998年頃から2018年頃の20年間の色んな時期に作ったファルセータを組み合わせて作った曲ですが、今回演奏しているものは1999年頃に作りました。
スペインから帰国して暫く経って、静岡で活動をしていた頃ですね。これを弾くと当時のことを思い出します。
1つのファルセータとしてはかなり長いサイズで、本体部分だけで8コンパス、今回の演奏ではイントロと締めのレマーテを付けて合計12コンパスあります。
イントロは4連符のアルペジオとピカードを組み合わせたフレーズで、凄くソレポルっぽくないですか?
そのあと2コンパス繋ぎが入って、本編のメインテーマに入っていきます。
本編の冒頭はエル・ボラ(Agustin Carbonell “Bola”)に教わったソレアのファルセータのモチーフを使っています。
まあ、そのモチーフを使ってるのは半コンパスだけで、テンポが全然違うし、キーも違うし、言わなければわからないと思いますが。
4コンパス目のG♯M7→F♯M7→B♭m7→A7は、多分自分しか使わないケーデンスです。
理論での解釈は色々考えられますが、意外性のある響きが好きで良く使います。
その後はコード進行はシンプルな5度進行ですが、右手はひたすら親指連打です。
フラメンコ奏法に不慣れな人にとっては、この親指連打が結構キツい動きと思いますが、ここは左手の方もめちゃめちゃキツいです。
Fコードの時、1フレットセーハのままストレッチしてアルペジオやアルサプアをやるんですが、音が出しづらく、自分もカポタストを付けないとちゃんと音を鳴らせなかったりします。
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