先月中頃からはじめたファルセータ演奏動画投稿ですが、まずは12拍子系から集中的にやっています。
今回はアレグリアスのファルセータを2つ弾いています。
アレグリアス形式解説
今回の動画について
今回弾いている2つのファルセータは、両方とも気に入ってよく弾いているものなんですが、元々ギター複数本で演奏されていたものを耳コピーしてギター1本用にアレンジしたものです。
それから、長い間弾いているうちに細かいところが変わってきているので元ネタとはコード付けやフレージングがかなり違うと思います。
アレグリアスのファルセータの特徴ですが、140BPMから170BPMくらいの軽快なテンポで演奏され、16分音符や3連符を多用したテクニカルなものが多い印象です。
今回弾いた2つのファルセータもそういう特徴が出ていて、技巧的にかなり弾きごたえがあります。
それでは、2つのファルセータを個別に解説いたします。
1つ目のファルセータ【マヌエラ・カラスコ公演より】
1つ目のファルセータは2000年に観に行ったマヌエラ・カラスコ(Manuela Carrasco)の来日公演で使用されていたものを耳コピーして自分なりにアレンジして弾いているものです。
ギタリストが3人居たので、そのうち誰のものか、という事まではわからないのですが、確かこのファルセータは一番若い人がメインで弾いてたような気がします。
このファルセータの出だしはC♯mから入っています。
アレグリアスは昔は3コード主体でしたが、パコ・デ・ルシア以降、アレグリアスはこういう平行調マイナーキーの感覚が入ってくることも多いです。
2つ目のA7はm7が強調されていてテンションぽい響きになってますよね。
ちなみにA7はⅣ7で、m7(Gナチュラル音)は臨時記号がつく音です。
その次のコードはB7(onA)で7thがベースになってたり、コード的にいろいろ芸が細かいと思います。
C♯7のピカードのところも転調効果を最大化していて「上手い作り方だなぁ」と思います。
2つ目のファルセータ【マルタ・キンテーロ『Besos de miel』より】
2つ目のファルセータは、フラメンコポップ歌手、マルタ・キンテーロ(Marta Quintero)の2005年のCD『Besos de miel』に入ってるアレグリアスから耳コピーしたものです。
原曲はベースや第2ギターが入っているのですが、今回の演奏ではギター1本でそれなりに聴けるように、自分でアレンジしてベースラインを入れて弾いています。
このファルセータは誰が弾いてたか、忘れてしまったんですが、音使いが少しビセンテ・アミーゴっぽいですね。
最後のピカードの導入のA7(♯11)とか。
あ、CDで弾いてるのはビセンテアミーゴじゃなかったと思います。
ギターのパートとベースのパートが独立して動いて分数コードになってるところがありますが、総合的に判断してコードをつけています。
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