YouTubeファルセータ動画第43弾はタンゴPart5です。今回は自作ファルセータを2つ演奏しました。
タンゴ形式についてはこちらの記事をご覧下さい。
Galeria Rosada「AGAIN」からの抜粋
今回のファルセータは、2つとも自分が以前やっていたフラメンコポップバンドGaleria RosadaのCD『Secrets of the world』に収録されている「AGAIN」という曲からの抜粋です。
ちなみに、以前アップした「タンゴPart1」でも「AGAIN」から抜粋したファルセータ(イントロで使用)を弾きました。
Galeria Rosadaの活動についてはこちらの記事をご覧下さい。
ノーマルなタンゴはAスパニッシュ調(=ポルメディオ)なのですが、この曲はAマイナー/Eスパニッシュ(=ポルアリーバ)の調なので、今回の演奏もEスパニッシュ調(=ポルアリーバ)でやっています。
今回はルンバタンゴでの演奏
「AGAIN」のリズムはオーソドックスなタンゴなのですが、曲の最後の方でテンポアップしてルンバみたいな感じになります。
自分はこういうルンバ化したタンゴを「ルンバタンゴ」と呼んでいますが、今回はこのルンバタンゴのノリで演奏しました。
ルンバ形式及びルンバタンゴについて、詳しくはこちらの記事をお読み下さい。
以下、個別ファルセータの解説をいたします。
1つ目のファルセータ【自作】
1つ目のファルセータは「AGAIN」のCメロ(大サビ)のメロディーをアレンジしたものですが、「AGAIN」のエンディングでも同じメロディーがテンポアップして再登場します。
今回は「AGAIN」の大サビとエンディングの中間くらいのテンポでの演奏ですが、オリジナルからリズムも音程も変えました。
最初の6コンパスは少し変わったアルペジオパターンで弾いていますが、全て裏拍から入っているし、演奏に慣れを要する所です。
ここのアルペジオ部分ですが、音使い的には要所にテンションノートを配置している他、6つ目のFmM7がポイントでしょうか。
これはEスパニッシュ調の♭ⅡmM7になるのですが、大好きな響きなんですよね。
後半も裏拍を縫うように弾いていきますが、使っているコードなどは、ごく普通の音使いだと思います。
2つ目のファルセータ【自作】
2つ目のファルセータは「AGAIN」中間部の間奏で使っているファルセータです。
オリジナルは普通のタンゴのテンポ(150BPMくらい)ですが、今回の演奏は195BPMなので、かなりアレンジしないと弾けません。
とくに後半部分、オリジナルはアルサプアやピカードでやっていますが、今回はこのテンポに合うようにアレンジを作り直したので、全くの別物になっています。
最後のキメフレーズは「AGAIN」エンディングをそのまま使っていますが、ここもリズムの表裏が裏返ったようなフレーズになっているのがミソですね。
――今回の2つのファルセータが収録されているGaleria RosadaのCD『Secret of the World』のCDはこちらで購入出来ます。オリジナルバージョンと聴き比べると面白いかもですよ。
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