YouTubeファルセータ動画の第42弾はソレア・ポル・ブレリアです。
ソレポルもPart5まで来ましたが、今回はオリジナルファルセータ2つと、スペイン人ギタリストが踊り伴奏で弾いていたのを耳コピーしたものを1つ、合計3つのファルセータを演奏します。
なお、ソレア・ポル・ブレリア形式については、こちらの記事をお読みください。
今回の演奏について
今回は、ポル・メディオ(Aスパニッシュ調)での演奏ですが、オーソドックスなフレージングのファルセータで固めました。
1つ目と3つ目に弾いている自作ファルセータを弾く事は最初から決めていましたが、もう少しボリュームと展開感が欲しかったので、中間に耳コピーして弾いている手持ちファルセータを追加しました。
今回演奏しているファルセータは全て手癖になるくらい良く弾いているもので、伴奏ネタとしても常連なのですが、2つの自作ファルセータに関しては、今回の録画に当たって色々手直ししています。
では、個別に解説していきましょう。
1つ目のファルセータ【自作】
1つ目のファルセータは2000年頃に自作したもので、2018年9月に録音したオリジナル曲(というかオリジナルファルセータ集ですが)「Memoria」の冒頭でも弾いているものです。
このファルセータは、年を経るごとにどんどん変化していて、例えば「Memoria」のバージョンだとラスゲアードでやっているのですが、今回はアルペジオを主体としたものに作り直しました。
リズムも少し吟味して、シンコペーションのさせ方を変えたりしています。
後半の2コンパスは、もともと不定形だったのですが、今回は次のファルセータに上手く繋がるように、一から作りました。
2つ目のファルセータ【マヌエラ・カラスコ来日公演】
2つ目のファルセータは2000年に観に行ったマヌエラ・カラスコ(Manuela Carrasco)の来日公演で伴奏ギタリストが弾いていたものを耳コピーしたものです。
ちなみに、アレグリアスPart1でも同じ公演から耳コピーしたファルセータを弾きました。
この公演ではギタリスト3人で伴奏していましたが、そのうち誰が弾いていたか?まではおぼえていません。
内容的には、ピカードを主体とした華やかなファルセータですが、使っている音自体はオーソドックスです。
数年間、ピカードの練習フレーズとして毎日弾いていた時期があるので、すっかりおぼえてしまいました。
3つ目のファルセータ【自作+α】
このファルセータは、元々はギターの生徒用に作った初心者向けのファルセータでした。
それが、その後少しずつラインを変えていくうちにセーハやストレッチが増えて、そこまで初心者向けではなくなってしまいましたが。
フレージングとしては、ソレアの基本コンパスの一つである「3拍目が強い3拍子」のノリですね。
後半は、本当はアルペジオフレーズなのですが、以前のファルセータ動画で同じようなアルペジオをやっているし、今回アルペジオばかりになってしまうので、アルサプアに差し替えました。
このアルサプアのフレーズは自作ではなく、以前スペインで習ったものです。
よく耳にするし、スタンダードなもののようですが、作者は不詳。全ての音をしっかり弾こうと思うとかなり難しいフレーズです。
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