ブレリアPart2(Buleria2)【YouTubeファルセータ集03】

ブレリアPart2
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前回に続きエル・ボラ(Agustin Carbonell “bola”)のブレリアで、今回は長めのファルセータ2つです。

ブレリア(Buleria)形式解説

ブレリア(Buleria)【フラメンコ音楽論12】
フラメンコ音楽論第12回はブレリアです。ブレリアは12拍子系の中でも最も自由度が高く理論化は至難ですが、コンパス(リズム)やコードワークの解析に挑戦しました。

1つ目のファルセータはエル・ボラの1stアルバム『Bola(Carmen)』に、2つ目は2ndアルバム『Vuelo Flamenco』とホルヘ・パルド(Jorge Pardo)の『Veloz hacia su sino』に収録されています。

今回のは両方ともエル・ボラに教わった中でも屈指の名ファルセータと思いますが、リズムもテクニックも難しくて、それなりに弾けるようになるのに、教わってから数年を要しています。

エル・ボラの思い出

今回の動画、ブレリアPart2は、前回のブレリアPart1と対になるもので、全部で5つのファルセータを弾いていますが、これら全てが、ボラやホルヘ・パルドのCDを聴いてずっと憧れていたものです。

ブレリアPart1

自分がエル・ボラのレッスンに通ってる期間はちょうどセカンドアルバム『Vuelo Flamenco』の発売の時期でした。

ボラはPRのために毎日のようにライブをやっていましたが、その状況でよく半年間もレッスンに応じてくれたな、と今になって思います。

多忙な合間をを縫ってのレッスンだったので、ライブ会場の楽屋とか、カンデーラというバルの厨房で夜12時くらいからレッスンをやったこともあって、これらファルセータを弾くと、そういうことを懐かしく思い出します。

1つ目のファルセータ

出だしのB♭M7の使い方が綺麗かつ、ぶっとんでいて好きです。

前回のブレリアPart1でも書きましたが、このファルセータも9拍目の裏から入っています。

そのあと、Aマイナーペンタトニック→Gマイナーペンタトニックみたいな動きになります。

B♭M7やA♭M7も絡むのでブルースやロックのペンタトニックとフレージングが違いますが、フラメンコの語彙とも違って、面白い効果をあげています。

そのまま、長い親指フレーズに突入しますが、ここはスラーでのリズムキープが結構難しいです。

その次のB♭の3連符と8分音符の裏を組み合わせたフレーズが独特でカッコイイですが、ボラはこういう「えー?リズムどうなっとるの?」的なフレーズ多いです。

2つ目のファルセータのポイント

2つ目のファルセータはアルペジオからです。

こういうアルペジオパターンはブレリアでは良く出てきますが、ベース音を入れながらシンコペーションさせていくので綺麗に弾くの難しいてす。

ここも前回ブレリアPart1の記事で触れたように、なるべくアポヤンド(に近いタッチ)で弾きます。

フラメンコギターのアルペジオ奏法はこちらの記事で詳しく解説しています。

中盤のC7→B♭7のシーケンスは薬指・小指の短3度ストレッチがきついです。

そして最後のほうのクロマチックっぽいスケールは、エル・ボラがホルヘパルドが吹くサックスのフレーズをイメージして作ったらしくて、ホルヘのCDではユニゾンしてますが、踏み外したりリズム裏返ったら終わり系のやつですね……。

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