ブレリアPart1(Buleria1)【YouTubeファルセータ集02】

ブレリアPart1
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1996年頃にスペインで師匠のエル・ボラ(Agustin Carbonell “bola”)に教わったブレリアです。

ブレリア(Buleria)形式解説

ブレリア(Buleria)【フラメンコ音楽論12】
フラメンコ音楽論第12回はブレリアです。ブレリアは12拍子系の中でも最も自由度が高く理論化は至難ですが、コンパス(リズム)やコードワークの解析に挑戦しました。

今回は3つのファルセータを演奏

今回は3つのファルセータを繋げて弾いていて、これらはエル・ボラの2ndアルバム『Vuelo Flamenco』(1996年)に収録されています。

2つ目と3つ目のファルセータはホルヘ・パルド(Jorge Pardo)のアルバム『Veloz hacia su sino』(1993年)でも弾いています。

この中では、とくに2番目の9拍目裏から入ってハイポジションにスライドするファルセータが鬼のカッコ良さと思います。

これを初めて聴いたのは、ホルへパルドのCDでしたが「スペインに行って、絶対に本人に習いたい!」と思っていたファルセータの一つです。

スペイン滞在中、マドリードで行われたエル・ボラのライブは、ほぼ皆勤賞で行ってましたが、なんというか壮絶な演奏をする人でした。

CDよりライブのほうがテンポもかなり速いしタッチも強かったです。

当時の自分には神にも等しい存在でしたが、今、少しは近づくことが出来ているんだろうか……。

以下、ファルセータごとに個別解説します。

1つ目のファルセータ

冒頭に弾いている1つ目のファルセータは、低音アルペジオを主体にしたものです。

こういうアルペジオはフラメンコ独特のものですが、音の強さが欲しいので、極力アポヤンドで弾くようにします。

ですので、通常のアルペジオと演奏フォームが異なります。

フラメンコでは低音アルペジオに限らず、高音弦のアルペジオもアポヤンドで弾く場面が多いですが、これはパルマやサパテアードに埋もれないようにするためです。

フラメンコギターのアルペジオ奏法に関してはこちらの記事をご覧ください。

2つ目のファルセータ

2つ目のファルセータは、ディミニッシュの細かいフレージングが出てきたり、テクニック的にも難しいですが、それよりコンパスのとりかたが難しいです。

これは9拍目の裏から入っていて、エル・ボラはこの入りかたを多用するんですが、最初は全然掴めなくて苦労したおぼえがあります。

3つ目のファルセータ

3つ目のファルセータはAメジャーに転調して始まりますが、すぐにポルメディオ(Aスパニッシュ)に戻るので、メジャーとスパニッシュの複合調みたいな感覚です。

前の2つに比べると比較的難易度が低いファルセータと思いますが、動画でやっているように、オチの付け方を裏で弾くとカッコイイですよね。

最後の10裏からの親指下降フレーズは畳みかける感じで弾きます。

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