YouTubeファルセータ動画 第22弾はソレアのPart2です。
このファルセータ動画シリーズの最初の動画がソレアPart1でしたが、それ以来ずっとやっていなかったので、久しぶりにソレアを弾きました。
ソレアPart1
ソレア形式はこちらの記事で解説していますので、ご一読を。
ソレア形式解説
今回も、どちらかというと踊り伴奏寄りのゆっくりしたテンポで弾いています。
では、今回演奏した2つのファルセータを個別に解説します。
1つ目のファルセータ【ファン・レケーナ】
1つ目のファルセータですが、スペインに行ってすぐの頃、沖仁さんと2人でファン・レケーナ(Juan Requena)というギタリストのレッスンを受けました(ソレア・ポル・ブレリアPart2のときに詳しく書きました)。
その時に、ソレア・ポル・ブレリアPart2で弾いたファルセータと一緒に教わったものです。
元々はもっと速いテンポで最初のアルペジオは4連符(16分音符)だったんですが、踊り伴奏のテンポにアレンジして、最初のアルペジオを8連符の速弾きに変えています。
このファルセータは、ここのハンマリング・プリングのタイミングが全てかもしれません。
コード進行は(フラメンコテンション等は出てきますが)いたってシンプルです。
リズムも3拍目の表裏(16分音符の裏拍)にGのベース音が来てる以外はシンプルで素直です。
こういうファルセータは1回指がおぼえてしまえば、咄嗟のときも確実に弾けるので、伴奏用に一定数用意しておくと良いと思います。
2つ目のファルセータ【ヘスス・トーレス】
2つ目のファルセータは、1つ目のファルセータと対照的に転調が入ったりしてイレギュラーな動きをするものです。
元ネタに関しては少し記憶が曖昧なんですが、2000年前後にイベリア主催の「フラメンコの王女達」公演シリーズで伴奏で入っていたヘスス・トーレス(Jesus Torres)というギタリストが弾いていたファルセータを耳コピーしたものがベースになっています。
その時ソレアを踊ったのは、確かベレン・マジャ(Belen Maya)だったと思ったんですが、ちょっと記憶が曖昧です。
その公演の他の曲で、ヘスス・トーレスはホセ・ルイス・モントン(Jose Luis Monton)などのフレーズをうまく採り入れて踊り伴奏に使っていたので、このファルセータもそういう元ネタがあるのかもしれませんが、そこまで調べていません。
内容的には、途中Gスパニッシュ調に行ったりして、転調とコード使いが面白いですよね。
それから、今回演奏したバージョンは、ヘスス・トーレスが弾いていた元のバージョンからかなり短縮しています。
元のバージョンでは、後半さらに転調が入って、そのままエスコビージャに突入して丸々ファルセータ1つくらいのサイズで色々やってからレマーテでEスパニッシュ調に戻しているんですが、ちょっと長いし、単体ファルセータとしては使いにくいので、後半はカットして、すぐにEスパニッシュ調に戻すアレンジをしています。
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