一昨日録音のブレリアです
一昨日、2018年7月14日に録音したものですが、簡単に編集・ミキシングしたのでアップしておきます。
曲自体は2006年頃に基礎部分は出来ていて『そのうち録音したいな』と思いつつなかなか進まなかったものです。
仕事で他のかたの録音や制作はしていても、自分のものまで手が回っていませんでした。
せっかく機材やレコーディングなどの制作スキルがあるのに本末転倒というかw
今後、もっと勉強しつつ活かしていきたいです。
フラメンコギターの活動の一つとして、これから、こういう自作ファルセータを曲にまとめて録音して残していく、という取り組みをしていきたいと思います。
これからも自作曲音源を発表していきますので、よろしくお願いいたします!
ミキシングとマスタリングやり直し(2018年12月1日追記)
7月に録音・公開したブレリア『Individual Flamenco』をミキシング・マスタリングをやり直して再アップしました。
前回記事で書きましたが、Sound Cloudで課金してみました。

多分ですが、有料期間中にアップロードすると、アップロード時に320kbpsでエンコードされると思われますので、音質が気になっていたこの音源も修正して再アップロードしてみました。
そして有料期間中にアップした音源は、課金切れ後もそのままの状態で維持されるんではないかと予想してます。
わざわざ上書きしたものを戻す処理とか、ましてや削除とか、そのほうがコストかかりそうだし、トラブルの元になりそうだし。
課金中はリプレイスが使えるので気軽に差し替えできますね!
他のサービスに乗り換え考えるにしてもこの機能は欲しいな。
修正内容
調整したのは主に音圧とリバーブですが、『Aves Migratorias』と同様にギターにハイパスフィルターして、その分中音域を稼いでみました。
あと旧バージョンはコンプが強すぎてギターの強弱感が死んでいたのでそのへんも調整。
解像度はグンと上がったと思いますが、その分演奏のアラが目立つようになったという……
これだけは仕方ないっすね~。
YouTube版MVアップしました(2019年2月6日追記)
今回は動画化するにあたり、テーマが難しくて、どういうイメージでいこうかちょっと悩みました。
この曲を作ったとき考えていたこと
この曲の母体になった部分を作った時は、フラメンコポップのグループ『Galeria Rosada』を構想していた時期にあたり、『日本人としての自分、自分なりのフラメンコ』ということを考えていました。
――スペインに留学して以降『自分が専門家としてフラメンコをやる意味』ということに対して葛藤していた時がありました。
フラメンコの本拠地スペインでは、非常にすぐれた無名のアーティストがたくさんいて、しかもアマチュアでやっていたり。
当時は日本とは技術的なレベルも全く違いました。
日本に帰ってから、現状こんなに未熟な自分がプロギタリストとして『これが自分の芸、音楽です』ということを押し出していく、そういうことに自信を持てなくなってしまって悩みました。
それでもフラメンコギターをもっと上手く演奏できるようになりたかったので、スペイン人アーティストの来日公演に行っては録音して帰り、少しでも彼らのやっていることに近づこうと、ひたすらコピーする、ということを数年間やっていました。
その期間200以上のファルセータや伴奏パターンをおぼえて、自分のライブや伴奏の仕事にも実用して、それらは今の自分のギタリストとしての基礎にもなっているので、やった意味は十二分にあったと思います。
――しかしそれだけでは、感じている葛藤を払拭できるものではないこともだんだん理解してきました。
スペイン人のやるフラメンコは素晴らしいし、もしかしたら自分には一生かかっても手が届かないものなのかもしれません。
でも、それはそれで一つのテーマとして持っておいて『自分が元から持つものとフラメンコの融合点があるはずなので、そこを追及して研ぎ澄ましていこう』という考えも、葛藤の末に生まれてきました。
そういう思考の過程で生まれたのが、この曲『Individual Flamenco』であり、『Galeria Rosada』の楽曲であり、今やっているゲーム音楽ソロギター演奏であったりするわけです。
――まぁ、正解なんかなくて『それぞれやりたいことをやりたいようにやればいい』と思いますが、自分はそんな道筋を辿ってきました。
まだ道半ばもいいところだし、むしろここ10年くらいは逆走してる感すらあるしww悪戦苦闘です。
葛藤と前進がテーマ
そういうわけで、今回の動画テーマは『葛藤』と『前進』です。
道は見えてるはずなのに
なかなか前へ進むことができない模索の旅
そんなイメージです。
補足(2019年2月8日追記)
今回は思ったことを一気に書いたので言葉足らずで、もしかしたら誤解を与えてしまうかもしれないので、少し加筆させてください。
フラメンコ音楽論の冒頭でも触れましたが、フラメンコという芸術はその特異性から、スペイン本国を含め一般への普及は簡単ではないと思います。
日本で日本人がフラメンコの活動をするということを考えたとき『フラメンコという芸術を日本人に向けて、なるべくオリジナルな形のまま正確に伝えていく』という活動が大変重要であることは重々承知しております。
その上での自分個人の内面的な話でした。
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