グアヒーラのファルセータ動画は二回目で、前回はテンポがゆっくりの踊り伴奏向けのものでした。

今回のファルセータ動画は形式名はグアヒーラとしましたが、かなり速いテンポで演奏しているので、Aメジャーのブレリアといったほうが良いかもしれません。
グアヒーラ形式に関しては解説記事をご覧下さい

メジャーキーのブレリアについて
EメジャーやAメジャーのブレリアのファルセータは実際のところ、踊り伴奏などでかなり需要があります。
アレグリアスやグアヒーラのエスコビージャの途中とか、マチョのブレリアの途中など、テンポが上がった状態でファルセータにして欲しい、というのがかなりの頻度あるように思います。
メジャーキーのブレリアのファルセータは、よく使うわりにはネタの供給量が少ないですよね。
今回は三つのファルセータを演奏しました。
一つ目のファルセータ
一つ目のファルセータは2005年頃に自作したものです。
自分がやってたバンド、Galeria RosadaのCD『Secrets of the world』(2007年)のタイトル曲のイントロに使っています。
Galeria RosadaのCDはこちらから購入できます

最近はインストユニット『羽風』でも『Secrets of the world』をセルフカバーしているので、よく弾くファルセータです。
フレーズの入りが、ほぼ全部アウフタクトになってるのがポイントですね。
コード的にはサブドミマイナーやらナポリコードやらをちょろっと絡めて調性に色をつけています。
二つ目のファルセータ
二つ目のファルセータは上の続きで『Secrets of the world』のテーマメロディー部分をファルセータ化して弾いています。
『Secrets of the world』原曲は、上で解説した一つ目のファルセータのあと、歌のメインテーマが来ますが、ここの部分です。
ちなみに、これの2つ目のコードはA(#5)というか、Bm7♭5(onA)というか。
自分はブログでは理論とか散々書いてますが、自作曲はこういう謎コードが多いです。
三つ目のファルセータ
三つ目のファルセータは、上の二つを弾いたあとに、何かエストリビージョ(締めくくり)が欲しいなぁ、と思って付け足したものです。
これの出どころは、自分が学生フラメンコに出入りしていたとき(1993~1994年頃?)神田外語大の佐藤さんというギタリストが作ったものが原型です。
コード進行が綺麗だったので拝借してずっと使ってるんですが、原型をとどめないアレンジになってます。
原型は忘れてしまったんですが、もっとゆっくりで、グアヒーラのレトラテンポだったと思います。
マイナーⅡ-Ⅴ(Ⅱm7♭5→Ⅴ7)の下降進行が効いてますよね。
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