シン・エヴァンゲリオン「paris」【フラメンコギターアレンジ動画】

シン・エヴァンゲリオン paris フラメンコギターバージョン 動画
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先日、フラメンコダンサーの永田健さんのご依頼で、バイレ(フラメンコの踊り)とギターのコラボレーション動画用の音源を制作しましたが、今回その音源をMV(ミュージックビデオ)化したものを公開いたします。

内容は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』より「paris」という7拍子の曲のカヴァー演奏です。

永田健さんとのコラボレーションについて

永田健さんは「日本に恋したフラメンコ」などの企画でフラメンコ業界で注目を浴びている男性舞踊手で、YouTubeなどインターネットでの発信にも力を入れていて、様々な動画コンテンツを制作されています。

永田健さんのウェブサイト

今回は、フラメンコ衣装のナジャハウスさんの企画で永田さんがシン・エヴァンゲリオン「paris」にフラメンコの踊りを付けた動画を制作。そちらは原曲の音源に永田さんが振り付けしたものですが、特典動画として「paris」のフラメンコギターバージョンを作りたいという事で、音源制作のご依頼を承りました。

原曲版のほうは、こちら(ナジャハウスさんのYouTubeチャンネル)で公開されています。

そして、今回の音源を使ったフラメンコギターバージョンのほうは特典動画として永田さんのYouTubeチャンネルにて限定配信中です。応援料1000円のカンパで視聴出来ますので、詳しくは永田さんのウェブサイトよりお問い合わせください。

制作した音源に関しては、自分のほうで自由に使用して良いとの事でしたので、今回MV化して公開する運びとなりました。

つまり、フラメンコ版「paris」の動画には以下の3バージョンあるわけです。

ナジャハウス版(原曲音源+踊り)
これが正規版。原曲音源に永田さんが振り付けしたもので、ナジャハウスさんのYouTubeチャンネルで公開。

限定配信版(フラメンコギター音源+踊り)
ナジャハウス版の振り付けをアレンジして、今回制作したフラメンコギターの音源とコラボしたもの。永田さんのYouTubeチャンネルで限定公開。

MV版(フラメンコギター音源、踊り無し)
今回の動画。限定配信版「paris」用の音源をMV化したもの。

音源制作の経緯

永田さんから音源制作依頼を受けたのは9月の半ばでしたが、9月の連休に集中してアレンジとレコーディングを行って、1週間程度でほぼ完成。それから細かい調整をして10月上旬には音源が出来上がりました。

その後、その音源に永田さんが踊りの映像を付けて「限定配信版」を制作、自分はイメージ映像を付けた「MV版」を制作した、という経緯です。

「paris」について

今回カヴァーした「paris」ですが、2021年3月8日に公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の冒頭、パリでの戦闘シーンで流れる曲です。

作曲は庵野秀明監督作品の音楽の多くを手掛ける鷺巣詩郎(Shiro SAGISU)さん。

この方は1980年代より作曲家・プロデューサーとして活動していて、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんを見いだした人物です。

ギターアレンジについて

原曲版「paris」にはスパニッシュぽいギターが入っていたり、フラメンコ的なコード進行が出て来たりするのですが、曲の作り方としてはループ素材を使ったテクノ系に近い手法な感じがします。

そして、リズムが7拍子!

これが曲者で、ギターアレンジとリズムトラック制作に時間をとられて、当初は9月の連休3日間で仕上げる予定だったのが倍以上時間がかかってしまいました。

永田さんも7拍子に苦戦したと言っていましたが、ブレリアタンゴの語彙がそのまま使えないのが痛いところですよね。

ギターアレンジの全体イメージとしては、キーをAマイナーキー/Eスパニッシュ調(ポルアリーバ)に設定したので、ポルアリーバのブレリアを7拍子化してやっている感じです。

原曲ではギャンギャンいうノイズみたいのが入る間奏の部分(1:56あたりから)ですが、色々試した末、意訳アレンジでソレア・ポル・ブレリア的なフレージングにしてみました。

映像について

自分はエヴァンゲリオンの他の作品は一通り見ているので世界観や雰囲気は理解しているのですが、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』はまだ見ていないんですよね。

そこで、インターネットで見られる関連映像などをチェックして、イメージ映像を付けていきました。

「paris」が流れるのは、映画の冒頭「コア化」によって赤く染まっているパリ市街での戦闘シーンで、一連の戦闘後に「コア化」が解除されて街が元に戻るっていう展開ですよね。

そのイメージと、永田さんのロケ映像を組み合わせて作りました。映像の人物はもちろん永田さんです。

新しいフラメンコ系コンテンツ制作の形

今回は、リアルタイムの伴奏ではない、ギターの音源と踊りのコラボレーションということで、新しいフラメンコのコンテンツ制作の形が見えてきた感じがするし、非常に勉強になりました。

今後も、バイレとのコラボレーションで面白いものが作っていけたら、と思います。

是非、原曲に踊りの入ったナジャハウス版「paris」、そしてこの音源に踊りがついた限定公開版の「paris」もご覧になって下さい!

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