ブログとWebsiteを統合しました。このブログはリンクフリーです。(2019年9月26日更新)

ブレリアPart4【YouTubeファルセータ集15】

YouTubeファルセータの第15弾はまたまたブレリアです。
ブレリアはPart4まで来ましたね!

ブレリア形式解説

ブレリア(Buleria)【フラメンコ音楽論12】
フラメンコ音楽論 第12回はブレリアです。ブレリアは12拍子系の中でも最も自由度が高く、理論化は至難ですがコンパス=リズムやコードワークの解析に挑戦しました。

1弦と6弦をDに下げる変則チューニングのブレリア

今回演奏しているファルセータは、スペインでパコ・クルスに教わったもので、6弦と1弦をD音に下げる変則チューニングのものです。
一般的には『ダブル・ドロップ D』と言われるチューニングです。

ドロップDはクランジなどのロック系でよく使われますが
これはさらに1弦もDにして、ミの旋法=Dスパニッシュで演奏しているのがミソです。

パコ・クルスにはブレリアだけで20個くらいファルセータを教わりましたが、その半数くらいが変則チューニングを使ったものでした。

他には2弦をAに下げてポルメディオの運指でやるものがあって、自動でsus4や9thになる感じです。

ちなみに、エル・ボラは6弦C♯というチューニングを多用していました。ロンデーニャと違って3弦はGのままです。

この『ダブルドロップD』チューニングのものは多分ギターソロ曲用に作り溜めていたものと思いますが、6~7つのファルセータをまとめて教わったもののうち2つです。

他にもこのチューニングで凄くいいファルセータがあるので、また演奏動画にするかも知れません。

変則チューニングは伴奏には不向き

この『1弦6弦D音』チューニングですが、伴奏には使いづらいです。

他の変則チューニングもそうなんですが、コードフォームが全部変わってくるので、歌や踊りへのとっさの対応がしにくいし、ギターが二人いる場合なんかは、もう一人のギタリストがこちらの左手を見てコードを判断できないからです。

今回のファルセータはDチューニングが凄く効いている

今回の変則チューニングは、Dスパニュシュキーでの演奏になりますが、演奏動画では2フレットにカポタストを付けているので、実音はEスパニュシュキーになります。

でも、一般的なポル・アリーバとかなり響きが違いますよね。

このチューニングの特長は普通のレギュラーチューニングのコードフォームが部分的に使えるんですが、1弦と6弦が1音低い関係で、トライアドや7th、m7のコードフォームで弾くと、9th、11th、13thといった音が自動で付加される感じになります。

1弦2弦の半音ぶつかりも簡単に作れたり。

そんな特長があるチューニングですが、実際に弾いてみると、独特の雰囲気ですよね。

言葉で表現しずらいですが、このダブルD調弦のスパニッシュ調は、重く、毒々しい感じがたまらんですね。

ゆっくりめのテンポのほうがそういう雰囲気が良く出るので、少しゆったりしたテンポで演奏しています。

今回は2つファルセータを弾いているので、1つずつ解説します。

重さがあるメインテーマ的なファルセータ【1つ目のファルセータ】

これは変則Dスパニュシュ調の特性を最大限生かしてる感じで、インパクトあるファルセータですよね。

パコ・クルスはこれを弾く前後とか合間にタパを入れてたんですが、それが少し変わったアクセントで、2、5、8、11拍目にアクセントをつけていました。

3連タンギージョにも聴こえるノリでしたが、そのリズムをベースに作られたのかな?と思います。

ですので、わりと3拍で進行しているところが多いですが、ちょっと難しい位置にシンコペーションがあったりで、パコ・クルスのリズムの癖が良く出てると思います。

最後の締めのトリルは最初は裏から入ってるのかな?と思ったんですが、そこは表なんですよね。
弾き比べると、確かに表のほうが重さがあってかっこいいです。

低音アルペジオを駆使【2つ目のファルセータ】

フラメンコギター独特の低音アルペジオ主体のファルセータです。

この弾きかたはフラメンコ以外のジャンルだとほとんど出てこないと思いますが、パコ・デ・ルシアがやっていたのを、ビセンテ・アミーゴがさらにアポヤンドの強いタッチで演奏して広まったように思います。
エル・ボラも多用していました。

この低音アルペジオはなるべくアポヤンドのタッチで弾きたいところですが、フレーズやコンディションによってはきつい場合もあります。

自分もアポヤンドとアルライレが混じったりしますが、ピカード同様ノイズが出ないようにコントロールするのが難しいテクニックです。

これは親指も同時に弾くパターンで、左手の修飾も入るのでかなり難しい部類です。

基本amiの順番で弾いていきますが、シンコペーションが入るときは、指の順番を組み換えたほうが弾きやすい場合もあります。

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