タンゴPart4(Tango4)【YouTubeファルセータ動画36】

タンゴPart4 動画
↑クリックで動画再生

今回のファルセータ動画は、自作曲「Tango de Azul」(Tango)より、2つの自作ファルセータを演奏します。

タンゴ形式解説

2拍子系形式の分類とタンゴ(Tango)【フラメンコ音楽論24】
フラメンコ音楽論では、今回から2拍子系形式の解説に入ります。今回は2拍子系形式全体の概要と、その根幹形式であるタンゴの解説をします。

「Tango de Azul」からの抜粋は3回目

タンゴPart2、タンゴPart3に続き「Tango de Azul」からの抜粋はこれで3回目、ファルセータ数にすると、今回のものを入れて合計8つです。

これで「Tango de Azul」で弾いているファルセータは、ほぼ全て演奏動画化したことになりますね!

元ネタの自作曲「Tango de Azul」

Tango de azul(Tango)【音源・MV紹介】
オリジナルギター曲 第2弾「Tango de azul」の音源とMV紹介です。MVのテーマはこの曲のテーマカラーの「青」。楽曲の制作方針なども書いています。

タンゴPart2

タンゴPart2(Tango2)【YouTubeファルセータ動画27】
YouTubeファルセータ動画 第27弾はタンゴPart2。この動画は6月に「第1回フラメンコWebフェスティバル」にエントリーするために録画したものです。

タンゴPart3

タンゴPart3(Tango3)【YouTubeファルセータ動画32】
今回の演奏動画はタンゴPart3です。元ネタは2018年録音の自作曲「Tango de Azul」ですが、その終盤部分をルンバのテンポで演奏しました。

今回演奏する2つのファルセータは「Tango de Azul」の中盤で弾いているものです。

今回弾いているもののうち、2つ目のファルセータはコード進行やフレージングなど、曲中の他のファルセータとの共通点も多いんですが、1つ目のファルセータは他と少しカラーが異なります。

敢えて雰囲気の違うファルセータを曲のド真ん中に持ってきたのは、ずっと同じ感じだと飽きるかも?と思い、場面転換の効果を狙ったものです。

以下、個別に解説します。

1つ目のファルセータ

「Tango de Azul」の曲中では、1つだけ他と雰囲気が違うファルセータです。

曲中の他のファルセータは、テンションコードが多かったり、調性もDマイナーキー/Aマイナーキー寄りだったり、ノリやフレージングもどちらかというとソフトな感じのルンバタンゴ寄りですが、このファルセータは伝統的なフラメンコ色の濃いゴリゴリしたフレージングで、使用コードもリズム感覚も、オーソドックスなタンゴの感じです。

作った時期も他と異なります。
「Tango de Azul」は2008年頃に作った曲で、曲中で使っているファルセータも2007年~2008年頃に作ったものが多いんですが、こいつだけはもっと以前の2002年くらいに作ったと記憶しています。

作った時は意識しなかったんですが、改めて聴いてみると、なんかトマティートぽいですよね。
最初のA(onB♭)のアルペジオとか、その後のG7から入る5度進行とか。

なんというかフラメンコの王道的な展開になっていて、踊り伴奏(ティエントなどでもタンゴのファルセータはよく使う)や歌伴奏で使っても凄くウケが良いので、ついつい使用頻度が高くなりがちです。

そんなことから、自分の中では十八番のファルセータの一つであり、どこかにねじ込んで録音として残したい、という気持ちがあって「Tango de Azul」の場面転換用に使った、という事情がありました。

2つ目のファルセータ

2つ目のファルセータは原曲「Tango de Azul」の中では、上記の1つ目のファルセータで場面転換されてオーソドックスなタンゴな雰囲気になっているのを、元のマイナールンバタンゴ的な雰囲気に戻すような役割を負っているセクションです。

コード的なポイントとしては、冒頭のコードのGm7のところで経過音に♭5を使っていてGハーフディミニッシュぽくなるところと、3コンパス目でB♭の代わりにB♭m7を使ってるところでしょうか。

これらは通常のダイアトニックコードにAスパニッシュスケールに含まれるC♯(またはD♭)音をぶつけていて、自分は「フラメンコテンション」と呼んでいるものです。

フラメンコテンションについては「フラメンコ音楽論」で解説していますので、興味あったら読んでみてください。←最近、フラメンコテンションに関する部分を加筆修正しました。

フラメンコで使われる音階とコード【フラメンコ音楽論04】
フラメンコ音楽論 第4回は、フラメンコ音楽で使われる音階(スケール・モード)と和音(コード)の基本です。フラメンコ独特の「ミの旋法」を中心にやります。
ミの旋法のコード機能・代理コード【フラメンコ音楽論06】
フラメンコ音楽論第6回はコードの知識をもう少し掘り下げて「コード機能」「代理コード」についてやります。「ミの旋法」にもコード機能を設定して考察しています。
フラメンコギターで使う特殊なコード【フラメンコ音楽論07】
フラメンコ音楽論第7回は、フラメンコギターで使う特殊なコード(和音)をまとめます。自分は「フラメンコテンションコード」と呼んでいるものです。

テクニック的には5コンパス目からのピカードがくせ者ですが、こういう部分は、ゆっくりのテンポから少しずつテンポアップさせるのが結局は一番近道です。

不安定さを感じたら無理に弾かず、少しテンポを落として、余分な力を抜いて練習、というのが基本。

ファルセータの最後はDマイナーキーで終わっていて、「Tango de Azul」の原曲では、この後Dマイナーキーの感覚のまま「タンゴPart3」で弾いているルンバタンゴのセクションに繋げていますが、今回の演奏では少しマルカールしてポル・メディオ(Aスパニッシュ調)に戻して締めくくっています。

フラメンコの演奏では、ファルセータや歌が転調して終わったのを、マルカールで元のキーに戻すのは非常に良く出てくる手法です。

このファルセータの場合、最後のDマイナーキーに持っていっている部分は

FM7→Em7♭5→Ddim(E7代理)→A7→Dm(onF)

という進行ですが、ここをC7→B♭→A7などとしてポルメディオ終止に変えてしまうと、明らかにイマイチなんですよね。

なので、このファルセータを伴奏で使う場合も、最後は一旦Dマイナーに解決させて、その後、改めてB♭→Aなどのマルカールなりレマーテなり繋ぎフレーズなりを入れて、元のキー(ポル・メディオ)に戻すようにしています。

コメント